中学校のモデリング その3

お題その2 追加要素1

前回の続きです。今回は転任・転校などの「こと(イベント)」をモデルに追加します。まずは、転任・転校・入学について考えます。これらのイベントに参加する中学校や先生、生徒のリソース(マスタ)に関連を付けるだけで特に難しされはありません。なお、転校元先の中学校が地域外で管理対象でないシナリオも考えれますが、ここでは深入りしません。もし必要であればIDが999のエンティティのように対処すればいいだけです。

少し考慮が必要になるのは「学年があがる」すなわち「進級」についてです。これは進級イベントに関連する学級リソースとして前年と本年の複数年を扱う必要があるためです。もちろん、前回のモデルではこのような考慮がないのでどうにかする必要があります。最も簡単な方式は単なるログ的な履歴として扱う方法で学級名を保持する方法です。これであれば進級イベントが学級リソースとの関連を持つ必要がなくなるので学級の複数年対応が必要なくなります。

ただ、これでは面白くないので、やはり年度の概念をいれてモデル化してみます。まずは台帳を改訂します。

年度の概念を今回は最小限の学級に適用するレベルにしました。学年に対しても年度の概念を導入するアイデアもありますが、現時点でそのような要求もないため不必要に複雑にしないためにミニマルカバーなモデルとします。

年度を含めたリソース間の関係を表すモデルは参考までにあげておきます。