中学校のモデリング その4

お題その2 追加要素2

今回は授業担当に関する要素を追加するようです。ポイントは、

  • 各先生は免許を持っている。
  • 免許をもっている教科のみ担当することができる。
  • 担任をするためには一定の条件が必要である
  • 先生は授業の担当を割り当てらる

とみました。

最初の免許を持っているは、免許の概念をモデルに含め、先生が保持するようにすればOKですね。2つ目のルールは、先生と教科の間の制約条件とみるすなわち先生にその授業を割り当てるときの操作の制約条件とみなしてもよいのですが、担当可能教科という導出された関係をモデルに導入するほうがより明示的になり好みです。3つ目も先生に担任可能かの導出された項目をモデルに導入し、この項目の導出ルールを明示するようにします。校長などはもちろん担任できないので役職の概念を含めて導出ルールに補足しました。導出ルールが複雑になれば「担任可能」の概念を導入してバリエーションを整理するところですが今回は深入りしません。このあたりノートで十分という方もいると思いますが、だらだらノートで制約条件が書かれたモデルはフォーマルでなく気持ちが悪く感じるのは僕だけでしょうかね。

4つ目の授業担当の割り当ては、各先生の授業担当の単位はこのモデルでは学級単位だけで十分だと思いますが、「3年全クラス」のような表現があるので、さまざまなバリエーションを対応できるようにしておきました。実際、授業単位は複数の学級を1つで扱う場合や、1つのクラスをグループに分けて行う授業もありえるので、担当グループの概念を導入するようにします。ただし、この担当グループの概念は授業担当を割り当てる際にのみで取り扱う仮想的な概念とします。もちろん第一級の授業グループなどのリソースとして取り扱うアイデアもありますが、今回ビジネス上のこのリソースの識別子もないので特定のエンティティの内部的な仮想リソースとします。